春のお散歩

ここ数日風が強かったり雨が降ったりと、肌寒い毎日が続いていた。
きょうはたまたま春らしい陽気だったので、気分転換に隣駅まで歩いて散歩してみた。

久しぶりに出してきたのは、2000年頃のMetamorphoseのブーケ柄のHWOP。
当時で4万超えだったので、メタモの服としてはかなり高いと思う。今でもお気に入りの一枚だ。
これにエミキュの白い靴下と白い靴を合わせて外出。ヘドレは何故かメアリ。

隣の駅までは桜並木がずっと続いている。アップダウンも多い。歩くのには飽きない道だが、ひとりだと怖いのでなかなか歩かない道でもある。
隣駅ではお店を数箇所みてまわり、同行者が頭痛を訴えるので喫茶店で少し休み、その後またお店をちょっとみてから歩いて帰った。
ベルト部分に模造真珠のあしらわれてある腕時計に心を奪われたが、買うか買うまいか悩んでいる間に別のものに気を取られてしまって結局購入には至らず。
2箇所ばかりのお店でみかけたラタンのちいさな籠バッグが気になった。A4が入るか入らないかくらいの大きさで、5000円と少し。気になるけれども衝動買い価格ではないな、ということでこれも見送り。
同行してくれた人はその店で木製のちいさなパズルをいじっていて、「買う?」と聞いたら即座に「買って帰るとストレスたまるからだめ」と。あけて溝うってやればいいんじゃない、と提案したが笑って退けられた。

終わりかけの桜が散る。知らない家の庭で咲き始めている花水木。満開の八重桜。春は好きだ。散ってしまう花々を押しとどめられないわたしの非力を呪う痛みすら愛おしいほどに。
気晴らしとしては上出来すぎるほどに上出来な散歩。

去年までいつくしんでいた桜も、大好きだった街も、いまは遠いけれど、この春も十分に愛すべき春だ。
あの窓が切り抜く満開の躑躅も、きっと見ないのだと思うけれど。